【読書】アース ミュージック&エコロジーの経営学

【読書】アース ミュージック&エコロジーの経営学

クロスカンパニーの石川社長が書いた、
アース ミュージック&エコロジーの経営学を読みました。

なんだか突然出てきて派手にCMをして、
どうやってそんなに大きくなったのかが気になっていたのですが、
すごく考えられていた経営戦略でした。

今までファッション系で読んできたのは、偏屈なデザイナーである(?)シャネルやRalph Lauren、アルマーニなどの伝記で、自分の強い意志で頑固にやってきた結果、時代とマッチしてたまたま人々に受け入れられたという話ばかりだったので、この本はまるで違うなと思いました。

完全にファッションビジネス書です。

「キャッチコピーにお説教は無意味だ。仕組みをつくれ!」とありますが、仕組みを大事にするのは無印良品もそうですね。大きくしていくには、仕組みが大事。

仕組みといっても機械的なイメージではなく、ちゃんと人間の心理に基づいて設計がなされてます。例えば、接客スキルをあげるために膨大なテキストを作って配布する、などではなく、毎年コストと労力をかけて従業員の全国大会を実施することで、接客のクオリティが維持されるなど、うまく作っています。

 

男性目線の部下評価に注意

ハッとしたのがこの話。

社員の昇格を男性が決める時、「何かあると泣くことがある」や「数字に弱くロジカルに考えることができない」という判断を下すことが多い。だけど、メンタルが強いことやロジカルに話せることが会社の目的ではなく、利益に貢献できる社員がいることが大事。

これ、すごくドキっとしました。
私は自分があまりオンナオンナしてない性格なので、男性と仕事する方がやりやすいんです。だからできるだけ女性がいない職場を選んできたので、もちろん私の評価はメンタルとロジカルが最重要ポイントとなります。

よくよく思い返せば、今の会社も前の会社も、メンタルが強くてロジカルに話せる人が上へとあがっていきました。でもよく考えればその中にも利益には貢献してない人ってやはり数%はいて、それってなんだかなーって思ってました。

私はある程度まで頑張ったけど、やはりそこまでメンタル強くないので諦めるしかないな(色々)と思っているとこだったりします。なので、この話にはすごく救われました。

まぁ特にファッションの世界なので、ロジカルに考えられなくてもデザインセンスが飛びぬけてるなど、どちらかというとそっちの感性の方を大事にすべき特殊な業界という見方もあると思いますが、「利益に貢献できる社員」を重要視するのが大事なことに気づいてない会社って多いかもしれないですね。

  

接客は本当に効くのか

笑っちゃったのがこの話。

この本の7割?くらいは人材教育の大切さを語っています。接客のコンテストがあったり、研修センターを自前で持っていたりなど、すごいなーと感心していたのです。

でも…

石川社長自身が論文で「接客と売上の相関関係」を書くために、実際に店舗で接客をしないという実験をしたそうなのですが、なんと「接客と売上の相関関係」はなかったそうなんです。売上に直接関係があるのはむしろ、商品を整理維持する人の人数、だそうです。

じゃあなんでそんなに社員教育頑張るの?という疑問には的確な答えはないのですが、お客様との関係構築によりリピーターを増やしていくことには中長期的な効果がある、とだけ書かれています。

  

私自身の体験で話をさせてもらうと、お店で接客されるのが大嫌いです。欲しいものはわかってるし、アドバイスなんて求めていない。下手なヨイショも疲れる。

どこかの百貨店で「ほっといてください」バッジ?のようなものがあるそうですが、それをどこでもつけたいくらいです。

実は若かりしころ「ショップ店員」がもてはやされた時代、私も浮かれて「リトルニューヨーク」というブランドで働いたことがあります。

とんとん拍子に副店長になったのですが、自分が話しかけられるのがキライなのに、立場がかわると仕事ではどんどん話しかけないといけないのです。しかも私が考える接客方法と会社が推奨する接客方法が違い、かなり反発しました。

私はお客様が入店し、色々みまわって気になる商品の前で長く時間を過ごしてそうなら、最後の一押しのタイミングで話しかければいいと思っていたのですが、会社はお客様が入店したらすぐに話しかけろというんです。

でもそれって、もっと色々見たいと思ってるお客様だとしてもずっとピッタリつかれたら、それが嫌で逃げちゃうんじゃないかと思ってました。だって私ならすぐ逃げますし…

とはいえ、サラリーマンなので会社の方針に従って接客していたら、女性のお客様って冷たいんですよね(笑)無視されるわ感じ悪くされるわで、女性嫌いになったあげく、古株の女性社員にも嫌われて居場所がありませんでした。

というわけで、1年もたたず辞めました。

あの頃から、店頭でお客様に話しかけることに意味があるのか疑問だったので「売上に相関関係がない」という結果には、非常に納得しました。

とはいえ、古株の先輩スタッフは多くの顧客を持っていて、新店オープンの時には招待状を送って1日で100万とか売り上げてました。という点で一部の上顧客には意味があるということになります。

  

終わりに

私はこれまで、「どうしたらメンタルが強くなって、ロジカルに話せるようになるのか」と色々悩んでいましたが、それは男性社会で重要視されているものだと気が付きました。

ロジカルに考えることや話すことについては訓練で頑張れると思いますが、色んな経験をしてきた結果を考えると私のメンタル面は限界があります。

でもこの本を読んで、ビジネスをする以上、どんな仕事でも売上(もっといえば粗利)が重要なので、メンタルが弱いことをカバーできるくらいのことをできる人間になろう!と思いました。

  

やっぱり本って刺激をもらえるのでいいですね。
目標は週1で色々読みたいと思います。
  

  

Tags: