大好きな上司に泣かされた日。

大好きな上司に泣かされた日。

2015年1月30日(金)。
上司からの思いもよらない攻撃の数々に、泣かされっぱなしの1日でした。

この日、私はいつものように渋谷のオフィスに出勤し、上司は大阪へ出張に行っていました。彼は仕事で日本全国飛び回ることも多く顔を会わさないことはよくあるので、今日もそんなよくある日の1日だと思っていました。

まずはじめに、上司のことが大好きで尊敬していた理由をまとめると、
・とてつもないエネルギーを持っている
・誰に対しても分け隔てなく温かく接することができる
・いつも安定している
・何があっても「どん」と構えている
・難しい問題でもシンプルな出口を見つけることができる
・おしゃれ
・話が早い

という点です。

  

私が入社した時はメンターとして支えてくれ、数年後に彼がリーダーとなりチームを率いるようになった時は、ずっと彼のチームメンバーとして働いてきました。

彼は「自分らしく、楽しむ」ことを大事にしていて、仕事も自分で楽しみを見つけてほしいという人。私自身も仕事はツライものではなく楽しむものだと考えているので、仕事に対する姿勢が似ていてとても働きやすい環境を作ってくれました。

例えば、チーム方針として「まずおしゃれを楽しむこと」というのがあります。毎日楽しい気分で会社にくることからはじめようという考え方です。ざっくりいうと私たちは広告業界にいるのですが、絶対にスーツでなければいけないというルールはありませんので、ビジネスカジュアルというレベルで好きな服を着て仕事をしています。

また、ガチガチに縛られることが苦手な私は、野放しに近い飼われ方が好きでした。いつもは野放しだけど私から求めればいくらでもサポートをしてくれました。夜中でも土日でも電話やチャットにとことん付き合ってくれました。個性を尊重してくれて、やりたいことを自由にやらせてくれて。そして失敗が多い私をいつもフォローしてくれました。

まだ入社したてで自分で仕事が取れない時は上司が仕事を取ってきてくれて、できるだけチームメンバーの趣味趣向に合わせ割り振ってくれました。私には旅行やファッション、ペット系などを、他の男性メンバーにはガジェット系というように、興味を持って仕事ができるように配慮してくれました。広告業界にいると色々なクライアントとお仕事をするのですが、やはり自分が興味がある業界だと力を発揮しやすいのです。

私たちは営業職なので数字を追う宿命なのですが、数字が思うように伸びない時でも、上司は一切追い詰めるようなことはしませんでした。驚くことに本当に一度もないのです。前職では営業が震え上がるブラックマンデーという恐怖の月曜ミーティングが毎週のように行われていたので、これには正直驚きました。「どうして数字が上がらなくても私を詰めないのか?」と質問したら、「数字が上がってないことは本人が一番わかってる。その時に詰めても何も生まれない。まずは小さくてもいいから成功体験してもらって、自信を持たせてあげたい。」というようなことを答えてくれました。

私は前職では自分のチームを持っていて自分が上司になった経験があるので、彼が言っている意味はよくわかり私もそうしかったのですが、それを行動に移せたかというと全くできていませんでした。私は上からの圧力に負け毎週チームメンバーを詰めてしまっていたのです。そういった鬼教育でも数字はけっこういい線いってましたが、メンバーは委縮してしまい楽しく仕事できていなかったと思います。今思うと申し訳ない気持ちでいっぱいです。私は弱かったのです。だから上司がメンバーを詰めないことがどれだけ難しいかわかっているつもりなので、本当に尊敬していたのです。

ではチームメンバーの数字が上がらない時はどうしているのかというと、上司が自ら数字を作っていくのです。自分が踏ん張るから、その間にメンバーはゆっくり成長していいよ、というスタンスなのです。これには賛否両論あるのですが、いちメンバーとしては精神的にものすごく救われましたし、賛否両論あるといってもこれができる上司というのはそもそも少ないので、すごいことなのです。もちろん上司は営業成績ナンバー1です。

  

と、私からすれば神対応の連続だったので「神様」と呼んでいた上司と約3年間仕事をしてきたのですが、この日、上司は私を徹底的に泣かせたのです。朝も昼も1日中。

ただこの日、いつもと違ったのは、私の最終出社日ということでした。

  

うちの会社はチャットワークというツールを導入しているので基本的なコミュニケーションはチャットです。隣にいる人にもチャットで話すというアレです。

この日、朝、チャットで上司から連絡がありました。

「yocco(=私)さんが、最終出社日だというのに仕事で大阪出張のために、立ち会えなくて本当に残念です。僕が仕事を続けてこれたのは信頼してくれるクライアントはもちろんですが、僕についてきてくれるyoccoさんがいたからだったのは間違いないです。心底信頼してましたし、頼りにしてました。」

といっても前日には会社でお別れの言葉を言ってくれて、スタッフ皆でお金を出しあって買ってくれたプレゼントを彼が代表で私に渡してくれて、ちゃんとお別れはしていたのです。

私ももちろん最終日にはチャットでお礼の言葉を贈ろうと思っていたのですが、先にもらってしまいました。すぐにお返事を返したかったのですが、女の朝はやることが多い。スムージーを作って飲んで顔に色んなモノを塗って。

「あとでお返事ちゃんとします!!」とだけ返して朝の準備に追われていました。すると、矢継ぎ早にまたチャットが。そこには、今まで上司が明かしてこなかった事(人生観など)、私が会社を辞めることに対しての想いが書かれていました。赤裸々な内容なので詳細はここでは書けませんが。

今まで私が勝手に神様と呼んで慕って、社長面談などでは「絶対神様のチームから離れません」と言い続けてきて、一方的な片思いだと思っていたのですが、上司も私のことを本当に信頼してくれていて、私がいたことで仕事を頑張れたと言ってくれたのです。もちろん今までもそう言ってくれてはいたのですが、バカな私は社交辞令的なものかと思っていたので、この日本当にそうだったということを知って朝から涙を流していました。

一応書いておきますが、私の片思いと言っても尊敬する上司としてです。恋愛感情ではありません。上司は家庭をものすごく大事にしている、これまた素晴らしい2児のパパです。

そして、朝の準備が終わり電車の中でチャットを続けていましたが、もう完全に涙腺がゆるくなっているので涙と鼻水がなかなか止まりません。ティッシュを持っていなくて困りました。

  

それからオフィスにつき、デスクの片付けや最後の仕事をしていました。

15時くらいだったと思います。
突然、日比谷花壇から私宛に大きなお花とプレゼントが届きました。

IMG_5503

「yocco様いらっしゃいますか? ○○(上司)様からです」

この映画のようなシチュエーションに目が点になり、一瞬何のことかわかりませんでした。

そしてまた涙が出ました。

だって昨日お別れの言葉と会社の皆からプレゼントももらったのに、さらに今日は上司個人から今までもらったことない大きさのお花とプレゼントが届いたんですから。しかも会社に配達で。

こんな演出、普通の人はできないと思うんです。上司は海外の血が入っているからか少し日本人離れした感覚と行動力を持ってることは知っていて、仕事上ではたくさんの驚きを目の当たりにしてましたが、まさかこんなサプライズで最後に驚かされるとは想像もしていなかったのです。

社内が少々ざわつき、こういう演出をされるのを苦手とする方もいると思いますが、私はものすごく嬉しかったのです。尊敬する上司が私のためにお花とプレゼントを選んでくれていたということを想像するだけで涙ものです。

  

そしてその日は、会社の数十人が集まって送別会を開催してくれ朝まで飲み明かし、朝帰り。

お昼頃起きて、お花と一緒にいただいたプレゼントを開けてみたら日常使いできそうなコーヒードリッパー。仕事中によくコーヒーを飲んでいるので嬉しいプレゼントです。
IMG_5530

そして説明書かな?と思って白い紙を取り出してみたら、なんと手紙が。

感謝の内容とともに、何か困ったらいつでも連絡ください、という言葉がありました。会社は別々になるのですが、これからも私の神様でいてくれるのです!

また泣かされました。

手紙の最後には、こんなことが書いてありました。

THIS IS YOUR LIFE.(原文)

“ THIS IS YOUR LIFE.
DO WHAT YOU LOVE, AND DO IT OFTEN.
IF YOU DON’T LIKE SOMETHING, CHANGE IT.
IF YOU DON’T LIKE YOUR JOB, QUIT.
IF YOU DON’T HAVE ENOUGH TIME, STOP WATCHING TV.
IF YOU ARE LOOKING FOR THE LOVE OF YOUR LIFE, STOP;
THEY WILL BE WAITING FOR YOU WHEN YOU START DOING THINGS YOU LOVE.
STOP OVER ANALYZING, LIFE IS SIMPLE.
ALL EMOTIONS ARE BEAUTIFUL.
WHEN YOU EAT, APPRECIATE EVERY LAST BITE.
OPEN YOUR MIND, ARMS, AND HEART TO NEW THINGS AND PEOPLE,
WE ARE UNITED IN OUR DIFFERENCES.
ASK THE NEXT PERSON YOU SEE WHAT THEIR PASSION IS,
AND SHARE YOUR INSPIRING DREAM WITH THEM.
TRAVEL OFTEN: GETTING LOST WILL HELP YOU FIND YOURSELF.
SOME OPPORTUNITIES ONLY COME ONCE, SEIZE THEM.
LIFE IS ABOUT THE PEOPLE YOU MEET,
AND THE THINGS YOU CREATE WITH THEM
SO GO OUT AND START CREATING.
LIFE IS SHORT.
LIVE YOUR DREAM, AND WEAR YOUR PASSION.”

THIS IS YOUR LIFE. (日本語訳)

“ これはあなたの人生です。

自分の好きなことをやりなさい。そして、どんどんやりなさい。

何か気に入らないことがあれば、それを変えなさい。
今の仕事が気に入らなければ、やめなさい。
時間が足りないのなら、テレビを見るのをやめなさい。

人生をかけて愛する人を探してるなら、それもやめなさい。
その人は、あなたが好きなことを始めたときにあらわれます。
考えすぎるのをやめなさい、人生はシンプルです。

すべての感情は美しい。食事を、ひと口ひと口味わいなさい。
新しいことや人々との出会いに、心を、腕を、
そしてハートを開きなさい。
私たちは、お互いの違いで結びついているのです。

自分のまわりの人々に、何に情熱を傾けているのか聞きなさい、
そして、その人たちにあなた自身の夢も語りなさい。
たくさん旅をしなさい。
道に迷うことで、新しい自分を発見するでしょう。

ときにチャンスは一度しか訪れません。しっかりつかみなさい。
人生とは、あなたが出会う人々であり、
その人たちとあなたが作るもの。
だから、待っていないで作りはじめなさい。

人生は短い。
情熱を身にまとい、自分の夢を生きよう。”

参照:http://halsinan.com/archives/396

  

以前、ウェブ上でシェアされているのを見たことがあって、とても共感したNYにあるデザインベンチャー企業Holstee(ホルスティ)社のマニフェストがありました。

今の私にぴったりな言葉だなと改めて思い、(ポスターが売ってるようなので買おうかな)そしてやっぱり人生に対する考え方の根っこの部分が同じなことがわかって、嬉しくなったのです。

勝手ながら、神様はこれからもずっと私のメンターです。

以上長くなりましたが、大好きな上司に泣かされっぱなしな最終出勤日でした。

昨日の2015年1月30日(金)、3年間勤めた会社を退職いたしました。