【読書】本当のブランド理念について語ろう

【読書】本当のブランド理念について語ろう

「偉大なビジネスには偉大な理念が必要」だということが、著者ジム・ステンゲルがP&G在籍時になしとげた数々の成功事例を用いて語られています。

世界の5万以上のブランドを10年間追跡調査したデータによると“人々の生活をよりよいものにする”ことを目指す高次のブランド理念をすべての活動の核に据えている企業は、同業他社を大きく上回る業績をあげている。

 

ステンゲル研究の4つの発見

1.ブランド理念は、もっとも急速に成長を遂げているビジネスの原動力である
2.最も急速に成長を遂げているビジネスは、人間にとって大切な5つの基本的価値のいずれからに関わるブランド理念をもっている
3.もっとも急速に成長を遂げているビジネスを動かすのは、ビジネス・アーティスト(ブランド理念を主たる表現手段をして用いるリーダー)である
4.ビジネス・アーティストたちには、いくつかの活動に卓越しているという共通店がある。これらの活動がコンピューターのOSのように高成長を生みだし、持続させる土台になっている

▼人間にとって大切な5つの基本的価値とは

1.喜びをかんじさせる
コカ・コーラ、ザッポス、モエ・エ・シャンドン、マスターカード等

2.結びつくことを助ける
ブラックベリー、スターバックス等

3.探究心を刺激する
Amazon、アップル、レッドブル等

4.誇りをかき立てる
エルメス、ヒューゴボス、ロクシタン、ベンツ等

5.社会に影響を及ぼす
アクセンチュア、IBM、ロイヤルカナン等

私、広告系の会社に長らく勤めてますが、上記企業のうち4社ほどお仕事をさせていただきました。今思い返せば、「ブランド」を常に意識してる会社ばかりでした。

ブランドの理念がはっきりしていると、すべきアクションって限られるんですよね。そしてそのすべきアクションひとつひとつをしっかりと考え抜き、伝えたいメッセージが伝えたい人に伝わるかどうか、伝わったかたどうかを検証していく作業が毎度行われ、もっともっとよりよいものにしていくという作業を繰り返してきました。

一緒にお仕事をさせていただくと、そのブランドを深く知ることができ、もっと好きになります。(正直なところ、そうならなかったブランドもありましたが…)

そして私がクライアントから聞いたこと全てを生活者へ届けたいと思いながらも、それがなかなか難しいのですよね。だから広告って面白いのですが。

 

ブランド理念に沿った人事

ビジネスをぶち壊すための最も手っ取り早い方法は、よくない人物を雇い入れること。

どんなに採用が大事かが語られています。

ザッポスでも採用には並々ならぬ力を入れていて、スキルよりザッポスに合う人か否かを重視していました。企業文化を築くには「人」が重要なのに、採用をないがしろにしているケースありますよね。

きっとそういう会社はブランド理念だの企業文化だのが大事だとは思っておらず、利益重視なのではないかと思います。

  

後半はP&Gの事例

後半のほとんどは、著者が体験したマックスファクターやパンパースの事例が詳しく載っているので、マーケティングに関わる方が読めば共感できるポイントが多くあると思います。非常に読み応えがあり、まだ全て消化できていません。。

この本は手元に置いて、たびたび見返す価値があると思います。

  

ステインゲル50 ブランド理念 ピックアップ

アクセンチュア 
アイディアを生みだし、夢を実現する後押しをする

Amazon
選択と探索、発見の自由を生みだす

アップル
創造的な探索を自己表現の手立てを人々に提供する

カルバン・クライン
現代にふさわしい最高の高級品を提供する

ディスカバリー・コミュニケーションズ
世界と宇宙に対する人々の好奇心を満たす

エミレーツ航空
新しい認識のレンズを通じて、人々と世界とを結びつける

マスターカード
商取引の世界をもっとシンプルに、もっと柔軟にする

モエ・エ・シャンドン
お祝いの場を作り出す

レッドブル
世界に活力を与える

ザッポス
「ワオ!」と歓声を上げたくなるサービスを通じて、人々に幸せを届ける

●参考:真似したってブランドはつくれません

  

The following two tabs change content below.
Weekdayはコンサルティング会社でWebメディアの記事編集・撮影等を担当。Weakendはよく作品撮りしてます! インスタは毎日更新中! @yocco.post